ムーミン妹の治療経過
生まれて間もなく、
左脚の開きが悪く、
動きも鈍いことに気が付いた。
1ヶ月検診で、小児科のお医者さんに相談したが、
「特に問題はないでしょう」と言われた。
でもやっぱり気になるので、
保健婦さんの新生児訪問の時に相談したら、
「抜けてますね」とあっさり言われた。
写真は2ヶ月になるちょっと前のもの。
ちょうど2ヶ月になった日、小児整形を受診。
「先天性股関節脱臼」と診断された。
治療は生後3ヶ月経ってから開始すると言われた。
治療は5つの段階を踏んで。
まずは1ヶ月入院して、
第一段階として、
両脚におもりをぶら下げて
水平牽引。これを2週間。
これで股関節を柔らかくする。
体を固定されても
特に嫌がることもないムーミン。
第二段階は、
横からおもりをぶら下げる
垂直牽引。
これで抜けかかっている関節を
はめていく。
泣いているのはおなかがすいてるだけ。
3日ほどして「いい調子」とのことで、
次の段階へ。
第三段階は
「リーメンビューゲル」という
ベルトをはめて
おもりを少しずつ減らしていく。
6日間で2kgから0kgに。
この日からお風呂に入れないし、
抱っこさえできないけど、
特にぐずることもないムーミン。
おもりがなくてもはずれなくなったら
ギブス固定。(第4段階)
写真はギプスを装着してすぐのもの。
乾くのに3日ほどかかり、その後退院。
夏の暑い中、これで1ヶ月過ごす。
ベッドを45°くらいに傾け
ウンチやおしっこでギプスを汚さないようにするが、
いきなり、しかも続けて2回汚してしまう。
抱っこをしても、堅くて、重くて、バランスが悪くて、
ものを持っているみたい。
汗をかかせないために、ほとんど外出せず
エアコンの効いた部屋で過ごす。
最終段階は、ベルトをはめて緩く固定。
ギプスカットをしたとき、
すごい垢とただれでびっくり。
ムーミンそんなことお構いなく、
今までのウサを晴らすように
脚をぶんぶん動かしていた。
このベルトをつけている間は
寝返りもおすわりもできないけど、
ギプス生活よりはずいぶんまし。
24時間装着を2ヶ月。
少しずつベルトをはずす時間を増やしていく。
1日1時間×3回→2時間×3回→
昼間ずっと、をそれぞれ10日ずつ。
はずし始めた翌日に
寝返りできるようにになったと思っていたら、
すぐに部屋中ゴロンゴロンと
好きなところへ行けるように。
骨がきちんと形成されるまでには
まだ数年かかるけど、とりあえず治療終了。
よくがんばったね!